デッドライン読書会(drc)第22回の感想文です。デッドライン読書会ってなんですか?はこちらをご参考ください。

課題図書

 第22回の課題図書は、DataSpiderをたちあげ、いまはクレディセゾンCTOの小野和俊さんの著書である「その仕事、全部やめてみよう」でした。

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感想文

 私にとって小野さんはとても憧れの存在で、現CTOとのことですが、きっと現在もスーパープログラマーな方です。良く聞くのは、美しいコードをすごいスピードで書き上げるってこと(本書でもちょっと言及があった)。たまにブログも拝見しています。

http://blog.livedoor.jp/lalha/

 本書はいわば、小野さんのエンジニア人生の振り返りで、学んだことを整理している自伝のような体裁です。学生時代からスタートし、Sun、アプレッソ、セゾン情報、クレディセゾン。外資、ベンチャーから、大企業へ進むにあたり、バイモーダル戦略を軸にして組織を成長させていった(もしくは、組織をハックしてきた)記録は実はブログポストにもあるのですが、とても参考になります。

http://blog.livedoor.jp/lalha/archives/50524676.html

このポストは2016年のモノですが、いまでも半年に1回は他の人に紹介している気がします。そういえば今年も「年頭の作戦でいいアイデアないか?」といった相談を受けたとき、このポストを紹介しました。

モード1とモード2とは根本的に異なる考え方なので、ひとつの組織の中に共存させようとすると、次のような双方向の拒絶反応が起きやすい。
・モード1: モード2を落ち着きなくチャラチャラした無責任で軽い存在だと煙たがりがち
・モード2: モード1を古臭く動きが遅い足手まといの恐竜の化石のように感じてしまいがち

一方、それぞれのモードには代えがたい次のような強みがある。
・モード1: 方針が確定した後に軍隊的統率力で実行する力には眼を見張るものがある
・モード2: 方向性が見えない状況での探索能力や機動力には眼を見張るものがある

このように、それぞれの強みがありながらも文化的対立が起きやすい両者を共存させるには、双方に敬意を払いつつ、間を取り持ち調整を行う存在が必要だ。この存在にも名前がついており、守護者(ガーディアン)と呼ばれている。

わたしのバイモーダル戦略(小野和俊のブログ) http://blog.livedoor.jp/lalha/archives/50524676.html

 いま読み直してみたら「敬意」ってありますね。SCRUMMASTER THE BOOKにあるスクラムマスターのメタスキルの1つとして「尊敬(原文はRespect)」がありましたので、通じるものがあります。

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すべてのスクラムマスターが持つべき、最も重要なメタスキルは以下の通りです。
・ティーチング
・傾聴
・好奇心
・尊敬
・遊び心
・忍耐

SCRUMMASTETR THE BOOK Chapter4. メタスキルとコンピタンス

 さて、ここからはいつもの通り、読書中にマーカーを引いたところにコメントをします。

何らかの方法論をとり入れると、自分たちのチームが急に権威づけされたような気分になる。多くの人によって検証された方法で進めている「安心感」も得られる。何もない中で進めていくよりも、ずっと成功率が高まるように思える。だが一方で、このやり方だと個の可能性は型にはめられ、制限されてしまう。

第1章「谷」を埋めるな、「山」を作れ!

方法論や、手段、プラクティス、メトリクス、そういった「決めたこと」におぼれるなっていう警鐘です。議論する過程(議論をし続けること)に意味があって、結果にはそんなに重要じゃないってことかなぁ。Plans are worthless, but planning is everything. by アイゼンハワー

経営学用語に「スパン・オブ・コントロール」という言葉がある。これは、マネージャーの担当領域の限界や人員適正範囲を表す。スパン・オブ・コントロールが適正範囲内に収まっていないと、部下の業務把握や心身ケアが十分に行えず、重大事故の予兆も見逃してしまう。

第2章「ハンマーと釘」の世界の落とし穴

私はチームとしてだと5~7名くらいがあうかな~。2ピザチームってやつですね。(昔から疑問に思ってたんですけど、ピザ2枚じゃ7人がおなか一杯にならないと思うのですが、アメリカのピザってそうとう大きいんですかね…?)

私はチームメンバーにラストマン戦略を説明した。チームで磨くべきスキルを一覧表にして、誰がどの分野のラストマンを担当するのかを話し合って決めるようにしていた。

第3章「ラストマン戦略」で頭角をあらわせ

個人的にラストマン戦略をとろうと(心の中に)思うことはあるけど、チームとして話し合って進めるのはすごいな。odd-eさんも社員全員CxO(チーフ・なんちゃら・オフィサー)を肩書として持っているので、似ている気がする。

プログラマー同士の会話は、知的ボクシングのような様相を呈する。

第5章 職場は「猛獣園」である

知的ボクシングつながりで、知的バーバリアンの本が積読に入ってて読みたい。

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「何かに没頭するたびに、結果として何かが身につく」ということが繰り返されてきただけなのだ。(略)一番やめるべき仕事は、没頭できない仕事だ。

おわりに

心にとめます………。

 以上が感想文でした。本書はさっくり読めるものの、私としてはいろいろヒントをいただけた本でした。いつかサインをもらいに行きたいなぁ。

次回

 さて、またもや次回の選書が終わっていませんが、今後の予定です。

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