あしかけ2年程かかりましたが、無事に技術士(情報工学部門)に登録することができました。2年と言っても、実は一次試験、二次試験(筆記)、二次試験(面接)と一発で合格することができました。合格にいたるまでにどんな勉強をしたかをまとめてます。今回は一次試験の部です。
前提の部門
私は技術士の情報工学部門:ソフトウェア工学をターゲットにやっていました。
技術士一次試験の試験対策
一次試験の内容
一次試験はマークシート方式で、適正科目・専門科目・基礎科目の3科目の出題となります。
試験の準備
まずはこの本を買って読むのがおすすめです。普段から勉強グセがついている人はこの本の対策を読めば一次試験は独学で合格可能と思います。
専門科目の対策→普段勉強しているならば大丈夫
さて、個別の対策です。まずは専門科目の対策です。技術部門として自身の専門科目を選択します。私が選択した情報工学部門の場合、難易度は「応用情報処理技術者試験」の午前試験レベルと考えておくのが妥当です。普段ITのキャッチアップを行い技術書を読み、たまに春・秋の情報処理技術者試験を受けている人は問題なくクリアできる難易度です。
試験対策をする場合は、前述の応用情報の対策本を利用することが選択肢・問題の量も十分にありとっつきやすいです。
適正科目の対策→せっかくなので技術者倫理を学ぶ
適正科目は、技術者倫理や技術士に関連する法律に関する科目です。試験対策は、技術士法の把握などになります。まずは過去問を解いてみて苦手分野の知識を補充することになります。
個人的なおすすめとしてはせっかくのこの機会に「技術者倫理」について数冊本を読んでみることです。技術者倫理を積極的に学ぶ機会は少ないため、貴重な学習機会です。例えば下記の本なんてどうでしょう?
基礎科目の対策→30代後半はつらい
基礎科目は、科学技術全般に関する基礎知識を問う問題です。これが30代には辛いです。出題範囲は「科学技術全般」(お題目・カテゴリは決まっている)で、難易度は大学での学習レベルです。自分が専門とするカテゴリならまだしも、物理や化学、電気・電子、環境などの問題は正直言って30代後半で思い出すのは大変です。ゼロから学ぶことが難しいです。今回はどうにか合格点を取ったのですが、学習の過程で感じたことは次のとおりです。
- そもそも論として、基礎科目の対策を楽にするために一次試験は20代の大学の記憶があるうちに受けたほうが良い
- とにかく過去問をたくさんこなして積み上げる
過去問をたくさんこなしても合格点に達しない場合は、大学の教養課程レベルの教科書を読む必要があるかもしれません。(もしそうなったら途方に暮れました)
試験会場の様子
最後に書いた通り若いうちに一次試験のチャレンジがおすすめです。「情報工学」分野ではマイナーな資格ということもあり、受験者の年齢層は比較的高い印象です。ただ一次試験の会場で見かける他の分野(メジャーな建設や土木など)の受験者には大学生かなという年齢層の人がとても多いです。
察するに、一次試験の受験タイミングの理想形、大学院の入学試験勉強が終わったあとあたりについでに技術士一次試験もチャレンジすることなのかもしれません。その年齢だと専門科目がやや難しく感じるかもしれませんが、効率的に勉強・合格できそうです。(まあ、私の場合この資格の存在に知ったのが30代中盤だったわけなので、、、布教活動頑張ろう)
おわりに
30代後半で受験した技術士一次試験の対策方法をまとめました。
- 普段からITの基礎学習は頑張っておく
- 適正科目はついでに技術者倫理の勉強をするのがお得
- 基礎科目は難しいので過去問を頑張ってたくさん解く
これで一次試験は独学でクリアできると思います。問題は次の二次試験(筆記)ですね。続きはまた書きたいと思います。
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