デッドライン読書会第61回からの課題図書は「ソフトウェアアーキテクチャの基礎」です。
オライリーのぶ厚めの本です。3回に「部」ごとに読んでいきます。今回は第1部の「基礎」です。章立ては次の通り。
- 1章 イントロダクション
- 2章 アーキテクチャ思考
- 3章 モジュール性
- 4章 アーキテクチャ特性
- 5章 アーキテクチャ特性を明らかにする
- 6章 アーキテクチャ特性の計測と統制
- 7章 アーキテクチャ特性のスコープ
- 8章 コンポーネントベース思考
感想メモ
本書への期待
デッドライン読書会で「アーキテクチャ」をメインに扱う本を読むのはだいぶ久しぶりな気がします。23年の後半は「技術者の考え方」をテーマにした本が多かったです。「ソフトウェアアーキテクチャの基礎」は、
ソフトウェアアーキテクチャを現代的な視点から整理し詳述
アーキテクトに必要なスキルや知識を包括的に解説!
表紙
とのことで、近年のアーキテクチャに関する考え方の総まとめを吸収できることを期待しています。
ソフトウェアアーキテクチャの法則
1章の最後に取り扱われていたこと。
ソフトウェアアーキテクチャはトレードオフすべてだ。
ソフトウェアアーキテクチャ第一の法則(中略)
「どうやって」よりも「なぜ」の方がずっと重要だ。
1章
ソフトウェアアーキテクチャ第二の法則
コナーセンス(Connascence)
聞き覚えがない言葉。
システムの全体的な正しさを維持するために、あるコンポーネントの変更が別のコンポーネントの変更を必要とする場合、2つのコンポーネントはコナーセント(接続)されている。
3章
コナーセンスは静的・動的に分類される。静的は名前、型、意味、アルゴリズム、位置。動的は実行順序、タイミング、値、アイデンティティ。コナーセンスの強さが定義できるため、これをガイドにしたリファクタリングを実施できる。
イリティ(-ility)
これも初めて聞いた。この本のコンテキストだけかな?ソフトウェアシステムが備える特性の総称の呼称。可用性はAvailabilityだし、信頼性はReliabilityなので、おわりがilityだから。邦訳では「アーキテクチャ特性」と訳している様子。
次回は第2部
次回は第2部です。タイトルは「アーキテクチャスタイル」。期間は1月22日〜2月2日。もう2月!?時間がすぎるのが早いですね。
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