デッドライン読書会第64回の課題図書は「冒険の書」でした。
2024年のITエンジニア本大賞のビジネス本部門ベスト10に入った1冊です。
選書時は名前に惹かれて手にとって形です、私は。葬送のフリーレン見ていたせいかしら。副題に「AI時代のアンラーニング」とあるように、これからの時代を過ごしていくにあたり、今僕らが無意識に従っているルールや仕組み・思い込みをいちど見つめ直してみようという内容です。
感想メモ
教育システム自体の見つめ直しには正直どうしようって思う
本書前半部分の「学校ってなんだ?」、「なんで学校に行くんだっけ?」のくだりは小学生以下の子供らがいる自分からすると、なかなか刺激的でした。「いや、そう言われてもさ…」っていうもやもやな気分。このもやもやな気分の原因は、
- 子供は学校は「そんなに」キライではない様子
- 勉強も「まあまあ」好きな様子
- 勉強以外の好きなことってまだ「与えられている」かも
- 自分がそのルートに乗ってきた
ひょっとしたら学校から(教育システムから)解き放つことによって、様々な面白いことに会えるかもしれないけど、少しギャンブルな感覚があるんですよね。もし外したらどうしよう…って。ただそんなことを考えている親がすでに40歳にかかろうとしており頭が固いだろうし、本書でも「親の言うことは聞くな!」なんてあるので、どうしたもんか…^^;
ただ自分に置き換えてみたら、前半の問題提起からの後半での「なぜ大人は勉強しろっていうの?」、「好きなことだけしてなぜいけないの?」っという問いに対してはとても共感するんですよね。仕事でリーダーシップを発揮したい人の考えていることは抽象的に言えば後半部分で書かれている問いに近いんだと思います。
- 行動と結果と評価の話
- 能力の話
- アプリシエーション(これは心理的安全性の基礎の一つなんだろうか?)
「答えようとするな。むしろ問え」
繰り返しですがこの本は前半は生理的に受け付けない雰囲気が私にはあるのですが、後半はかなり良い。金言がたくさんありました。一部ピックアップします。
- 「親の言うことは聞くな!」
- 「答えようとするな。むしろ問え」
- 「世界を救うのは『新しいビジョン』と『計画の不在』である」
最後の一文は引用直後の解説で「旅の良いところは計画のないところです」とあり、ここと「計画の不在」は受け入れられませんが笑(私にとっての旅の良いところは「計画をするとき」ですので)常に新しいビジョンを持つ(ビジョンを更新し続ける)という言葉は目が覚めるように感じました。ビジョンって固定されるべきと考えていましたので(会社のビジョンもめったに変わらない)。計画については計画書に重きを置くと考えているならば不在にすべきだと思っています。計画はし続けること・アップデートすることが良いと信じてます。
Plans are worthless, but planning is everything.
アメリカ合衆国第34代大統領であるアイゼンハワー
遊びから学ぶのは実はハードルが高い
大人になると学びたいことは無限大にあると気づいて、学んでも学んでも終わらないな〜と思います(ポジティブな意味です)。一つ思うのは、たくさん学びたいがために気づいたら「効率性」を求めがちになりませんかね。「たくさんある」→「効率的に」の自動思考…。
「遊び」から学ぶこともできるはずでしょうが、直接的でない分、効率性が悪いように感じちゃうんでしょうね。ひょっとしたらその時点で「遊び足りない」、「遊びの達人になれていない」のかもしれないです。ちょうどこんな動画を見ました。働いている場合ではない、遊ばないとw
次の書は?
「データモデリングでドメインを駆動する」を2回に分けて読んでいきます。
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