課題図書
デッドライン読書会#03の課題図書は「業務デザインの発想法」でした。今回は1冊を2週間で読破するコースです。
※デッドライン読書会とは何かについてはこちらのポスト:「読書×締切ではじめる「デッドライン読書会」を始めました」をご参照ください。
本を読んだ感想
全体
「○○の問題地図」や「職場の問題かるた」など見える化・言える化についてたくさん書かれている沢渡あまねさんの本。SNSでの活動も見させてもらっているので、私としては馴染みの深い内容が多かったです。
本書は題材として「ハンバーガーショップの開店からの運営」を扱っています。私はシステム開発と運用のコンテキストをもとに本書を読みましたが、ITに範囲は絞られない内容です。第1章から第4章は、(システム開発だと)非機能要求・要件定義、運用設計、運用に関わることが網羅的に書かれていました。私も一通り経験したことがあるので新しい発見はありませんでしたが、丁寧に書かれている(かつ、ITよりに感じた)ので、初めてITでこの領域を経験する人にはちょうどよい参考書になると思います。よくこれだけ平易な言葉でまとめたなぁ。。。
後半の第5章「業務の価値を高める」、第6章「人と組織を継続的に成長させる」、第7章「で、どうやったらなれる?」は、刺さった内容でした。特に5章と6章は仕事でも携わっていることでピンポイント。よくをいえば、業務が定着化するような活動(コラムの「そばうどんコーナー」の内容はそれに近いかも!?)や、業務が大きく変わったときのチェンジマネジメント活動などにも言及があると嬉しかったなぁという感想でした。
個別
個別のテーマで本書内で気になったことを箇条書きします。
- 5.1. ナレッジマネジメント
- 情報の共有は難しい。本書では「短期」、「中長期」、「限定的」と分けて分類している。
- 私がいま仕事を通して考えているのは、情報の方向と、それをいかに知識に変換するかというところ。 整理すると次の4つになった:「TAKE(教えられて知識を獲得する)」、「GIVE(教えることにより知識を整理する)」、「GIVE&TAKE(情報を行き来して知識に昇格する)」、「SHARE(時間や人をまたいで情報・知識を行き渡らせる)」。でも、これは、情報や知識の領域のことであって、自律的なチームとする場合は、情報・知識を知恵に昇格する仕組み・仕掛けがいると思っている。それにはまだ現場コーチ的な方法しか見つかっていない。ダイアログなど語りつくすところに別の答えがありそうだなーといったもやもや感はあるけど。
- 5.1. コミュニケーションは設計8割、スキル2割
- 私には、設計5割、勇気3割、スキル2割かな。
- 6.1. 自己開示による相互理解を促進する
- 「自己開示のための質問リスト」は良い質問リストと思ったけど、どこかからの出典だろうか。
- 6.2. DevOps
- このDevOpsの説明で「Effective DevOps」が題材に上がるのは嬉しかった。
- ツールやプロセスだけではなく、文化を大事にするということ
次のスケジュール(#03〜#04)
スケジュールはGoogleカレンダーで分かるようにしています。
- レビュー(感想の共有)とプラニング(次の書籍選定)
- レビュー(5/15〜5/20)
- プランニング(5/21〜5/27)
- #04の書籍
- 未定、プランニング終了までに決まります。
- #04のデッドライン(予定)
- 読書する時間2Week(5/28~6/10)
- ブログポスト期限(6/11)
コメント
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