CCCメディアハウスが出版した「トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦① ブランド人になれ!」を読みましたので、その読書メモです。
本の紹介
「トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦① ブランド人になれ!」は、翻訳書である本書の出版が、2000年です。原著の「The Brand You 50」は、1999年が出版でした。すでに20年前の本になるのですね。先輩からの紹介で手に取りました。
トム・ピーターズさんは、マッキンゼーのコンサル時代に、あの「7つのS」を開発した人としても有名な方です。ホームページはこちら→https://tompeters.com/
本書はタイトルに番号がついている通り、シリーズ(サラリーマン大逆襲作戦シリーズ)ものです。②が「セクシープロジェクトで差をつけろ!」、③が「知能販のプロになれ!」と続いています。
読書メモ
ブランド人とは、自分の人生・自分の仕事に、責任を持ち、「あいつらのせい」なんて言わずに、新しいミレニアム(ってもう20年たっちゃいましたが)を、(文字通り)生き抜いていく人をさしています。ブランド人になるために必要な、ものの考え方や、ノウハウ、気合いを50カテゴリあげています。50ある時点ですでに多いのですが、50それぞれに「やってみよう」という実践セッションがあり、読者ができる具体的なアクションが列挙されています。それをすべて足し合わせたら、200〜300くらいやることがあるなんとも熱い本です。ちなみに、200〜300のうちの1割は「前のページをもう一度読め!」とか「前の項目を口に出して10回読め!」みたいなものです。大事なことだから繰り返しましたってことですね^^
本書でとにかく何度も言われることを私の覚えで箇条書きにすると、
- 自分は会社だ。「○○○○株式会社」(○は自分の名前)と思え。
- まずはアクションしよう、それもいますぐに。実ることに時間は書かあるかもしれないけど、動き始めるのは今だ。21歳も51歳も関係ない。いま実行だ。
- 仲間を増やそう。相棒を増やそう。朝食、ランチに誘うのだ。
- ○○○の会を作ろう。みんなで議論するのだ。
- 例えば、「ブランド人クラブ」、「時間に悩めるものを救う会」、「アイデンティティ勉強会」、などなど
- つまらない仕事は、胸の高鳴るプロジェクトへ変えるチャンスだ。
- 一点に集中しよう。
さきほど20年前の本だと書きましたが、書かれている内容はまったく色褪せないです。世の中は、むしろトム・ピーターズさんの予言通り「ブランド人」がどんどん増えている印象があります。所属する組織や団体以上に名前にブランドがある人たちです。ちょっと時代を感じさせるなと思える「名刺」についての教訓ですらも、「いまっぽくEightに突っ込んどけばよいか」と思っていた自分は、ちょっと反省する必要がありました。名刺は何度も見返し、そこから仲間を増やすのだと。
お正月に、今年一年の計ということで「やってみたいこと」を100個作りましたが、その中に「見識家の話を聞く」(賢い人の講演を聞きに行く、みたいなイメージです)といった項目がいくつかあります。この本を読んで、ただ話を聞きにいくのではなく、ランチにお誘いしてみるなど、次に繋がるようなアクションに変えてみたほうが面白そうと。失うものもないので、失礼に当たらないようにして・・・。
具体的なアクションに、勉強会や、セミナーに参加しましょうといのうがあって、そのなかに「トーストマスターズ」に顔を出してみなさいというのがありました。トーストマスターズというのを知らなかったため調べたところ、
トーストマスターズは話し方、パブリックスピーチ、リーダーシップを学ぶ国際的な非営利団体です。全世界143ヵ国にある16,600 以上のクラブから自分にあったクラブを選び、会員同士が相互に学び、スピーチとリーダーシップスキルを向上させることが目的です。
http://district76.org/ja/about/
いま自分に必要なやつだ。日本にも200クラブくらいあるとのことで、隣町にもクラブがありました。一度ゲスト扱いで参加させてもらおうかなぁ。
最後になりましたが、本訳の品質について。本書は洋書の翻訳書ですが、著書トム・ピーターズの気概や勢いもそのまま伝わってくるとても良い翻訳でした。後続のシリーズはもちろんのこと、(人となりも分かったような気がするので)「エクセレント・カンパニー」も読んでみたいと思いました。ただ、、本を読むより前に、本書のアクションをまずはやれっていうところなんでしょうが・・・がんばろう。
以上です。
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