課題図書の紹介
デッドライン読書会第53回の課題図書は「要件最適アーキテクチャ戦略」です。
今回の範囲と目次をみてみる
前半・後半に分けて読んでいきます。今回は前半で第6章までが範囲です。目次だと以下の通り。
- Part1. 転機をもたらす実験による戦略的学習
- 第1章. ビジネス目標とデジタルトランスフォーメーション
- 第2章. 戦略的な学習に欠かせないツール
- 第3章. イベントファーストの実験と発見
- Part2. イノベーションを促進する
- 第4章. ドメイン駆動の結果に到達する
- 第5章. コンテキストごとの専門知識
- 第6章. マッピング、失敗、成功:2つを選ぶ
本書の概要
全体的な内容としては、イノベーティブなビジネスを推進する上でそれを支えるソフトウェアアーキテクチャとしては何が最適化(モノリスか、マイクロサービスか)を議論するための比較・検討を行うこと、とのこと。前半はまだそこまで具体的な話ではなかった。
感想をいくつか
ややビジネス寄りの本
そもそも本書は実装よりの本ではなくビジネス寄りの本(で、ITアーキテクチャを議論する本)と理解しておくのが良いです。「実装より」の本は次書でのべるとして下記の本が紹介されています。次書の原著の発刊は2024年のようですね。まださき。
また下記引用のような前振りもありましたね。
本書は、「ソフトウェアは世界を飲み込んでいるので、遅れを取ることがないよう、スマートにその仲間入りをし、イノベーションを起こし、本当の目的に基づいてアーキテクチャに関する意思決定を賢く行う本」である。
はじめに
#agile
アジャイルソフトウェア開発は、Agile or agile or “Agile” or アジャイル的な開発 or アジャイル型の開発、アジャイルっぽい開発、と様々な呼び方(うしろ3つは私)があふれているように混乱していると。私の周りでもよくありますなぁ。「どのように開発を進めてますか?」→「アジャイルっぽくやってます/アジャイルっぽくやりたいです」っていう問答が起きたらリスクがあると思ってます。(こういった場合はたいてい「アジャイルソフトウェア開発宣言」が念頭にあるわけでもなく、他の何かしらの規律があるわけでもない場合が今のところ多いような、、、ロデオ開発でしたっけ?でもまあそれでも価値を生み続けているのであれば、ええんでないかいとも思う)
ちなみに、本書では「#agile」と呼称している。(なぜ?)
イベントストーミング
イノベーションを阻害する要因としてコミュニケーションをあげています。その解決策の一つとしてイベントストーミングが紹介されていました。モデリングに関するワークショップ形式のツールとのこと。本書の説明はちょっと分かりづらかったのでぐぐってみたら、すでに実践中の人も結構いて、参考になりました。こういうのです。
次は後半戦
6月5日(月)から後半戦を読んでいきます。ではまた。
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