デッドライン読書会第36回の課題図書は、エイミー・C・エドモンドソンさんの恐れのない組織でした!

大変興味のある分野で、かつ、自分の今の課題とも直結するため、ページをめくるたびに脳みそが別の世界(?)にいってしまうため、なかなか読み進めるのに時間がかかってしまいました。そのため後半は斜め読みです…。このブログを書いた後ももう少しじっくり読むことになると思います。
本書全般で心理的安全性を取り扱うわけですが、しっかりと研究と調査に裏打ちされていることを知ることができ、バズワード(?)としての心理的安全性に対抗できる知識を得ることができたなぁという感覚があります。日本で心理的安全性が取りざたされたのは、Googleの社内調査であるプロジェクト・アリストテレスがきっかけだと思います。しかしながら本書ではその数十年前からの研究の積み重ねとして、心理的安全性の効果や構築方法の基礎が築かれていることを前段でこれまでの軌跡と紹介してくれます。またケーススタディも豊富です。フォルクスワーゲンの排出ガス不正事案や、スペースシャトルチャレンジャー号の事故、東日本大震災の原発事故など、心理的安全性と事故の原因を紐づけた分析が行われています。このあたりの話は、失敗学や、失敗の本質に通ずる話だな~と読み進めていました。


本書では「心理的安全性」と「信頼」の違いについても整理されています。
最大の違いは、心理的安全性はグループレベルで経験される点だ。
P.42 第1章 土台
心理的安全性と信頼の違いについては、本書を読む前はユメミのCEO片岡氏のスライドがけっこうよりどころでしたのでシェアしておきます(めっちゃいいスライド)。

他に考えが波及したこととしては、、、
- もっと物事を多面的にとらえる訓練をしなくてはいけないな~。
- 落ち着いて、良い面、悪い面、他に面が無いかを見れる能力。(アドラー心理学っぽい)
- 失敗(経験)から学ぶために、チームでの「ふりかえり」は重要だな~。
- これからはじまるプロジェクトでも良いふりかえりができる場を作りたい。
- リーダーとメンバーの差…。
- 本書のどこかであったが、リーダーとメンバーで見える景色も解像度も違うと。組織でいかにコミュニケーションを取るのが難しいという示唆もあって、なるほどな~と思った。
そんなことを思いながら読んだ本書でした。(やっぱり後半の読み込みが薄いことが分かる・・・)
Next!
次回第37回のデッドライン読書会の課題図書は決まってます。チームトポロジー。組織論の話しですなぁ。今回の恐れのない組織の知識が役に立ちそう。スタートは2月14日です。

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