100分de名著で共同幻想論を読んだ

 本を読むのが好きで、いろいろな読み方を試しています。そんな自分の読書のことを以前、「読書について 2020」としてまとめました。

 最近試してみたのが、100分de名著です。一冊完走したので、その感想をまとめようと思います。

 まず、100分de名著とは、NHK Eテレで放送されているテレビ番組です。

一度は読みたいと思いながらも、手に取ることをためらってしまったり、途中で挫折してしまった古今東西の“名著”。

この番組では難解な1冊の名著を、25分×4回、つまり100分で読み解いていきます。

プレゼン上手なゲストによるわかりやすい解説に加え、アニメーション、紙芝居、コントなどなど、あの手この手の演出を駆使して、奥深い“名著”の世界に迫ります。

https://www.nhk.or.jp/meicho/introduction/index.html

番組のホームページはこちら。

エラー - NHK

 もともと気になっていたのですが、「月次で1冊読む」、「選書はNHK」(当たり前)であり、なかなか食指が動きませんでした。6月の終わりに本屋へ立ち寄ったおりに7月のタイトルが「共同幻想論」であることを知りました。

共同幻想論がどういった本であるか当時知りませんでしたが「戦後、最も難解な本に挑む!」という見出しにつられて手に取りました。「100分でそんな難しい本が読めるなんて、お得だ」っていう気持ちでした。

 本書を読む(ここでいう読むとは、原著を最初から最後まで読むのではなく、100分de名著を視聴し読んだ気になるって意味です、あしからず)のに使ったのは、下記を1セットとして4セット分の合計4〜5時間ってところだと思います。

  • 予習、解説本を読む:45分
  • テレビ番組(毎週月曜22時25分〜):25分

テレビ番組は、解説本をさらに要約した内容ですが、アニメーションや、解説、感想、伊集院さんのたとえ話などでさらに理解が深まるような工夫がされています。

 そうはいっても、「共同幻想論」は、東野物語や古事記を熟読したうえでの著者の考察があり、用語も独特で、解説書ですら難しい。100分de名著のおかげで、そこをどうにか上澄みだけでも回収できたかなぁというのが正直なところです。他の読書法では私が読み切るのはほぼ無理だったでしょう^^; 今回の先生(解説担当)は、日本思想史を研究されている先崎彰容氏。本書を理解しやすく読む順序(吉本氏の成り立ち→対幻想→共同幻想→個人幻想)や、先崎氏の言い換えなどがあり、理解を促してくれました(それでも、その内容ですら十分に難しい笑)。繰り返しになりますが、難しくても、上澄みを理解できたのは良かったなぁと思いました。

 8月はミヒャエル・エンデのモモとのこと。100分de名著の100冊目らしいです。次回も読んでみようかと思います。

今回は解説本はKindleで用意しようかなと思っています。

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