締め切りに追い立てながら積読書を解消するデッドライン読書会。前回からちょっと間を挟んでの第20回を開催しました。デッドライン読書会ってなに?は下記の投稿をご参照ください。
課題図書
第20回から新しい課題図書になりました。The DevOps 勝利をつかめ(原題は、THE UNICORN PROJECT)です。
今回は前半戦で、プロローグから第10章「官僚主義の牢獄」が範囲です。
感想文
ページの量で前半・後半を切っているのですが、今回の切り方は我ながら秀逸でした笑
目の前でおきた事態にあっけにとられた主人公(凄腕プログラマ)が会議室に一人取り残され、暗闇の中で仲間にショートメッセージを送る・・・「ちょっと参っていて誰かと話したい(略)誰かドックサイトであってくれませんか?」(章終わり)
このあとどんな展開になるかとても気になります!プロジェクトは好転していくんだろうか。
読後の気持ちを先に書いてしまいました。さすが面白い。本書はこのような小説形式で、DevOpsを学ぶ内容になっています。前半戦はDevOpsを学ぶというよりも、その準備段階。パーツアンリミテッド社(架空)の巨大プロジェクト「フェニックスプロジェクト」を舞台にしたドタバタ劇(デスマーチ)を語っています。凄腕プログラマーのマキシンが本プロジェクトに配属されて様々な事件に出会います。キーワードをあげてみる。
- 官僚主義
- 人間味の無いコミュニケーション
- チケット管理システムの先にいる官僚的な人が、意外に普通の人だっていう、あるある
- 誰もプロジェクトのことを何も知らないが、みんな何かをやっていて、超忙しい
- こわっ
- ビルドできないシステム
- 用意されない開発環境
- 数行のコード変更がテストされるまでに3週間、リリースされるまでに7週間
- ピザを食べ過ぎて気持ち悪くなる
どれもこれもエンジニアをしている人だと胸がざわつくものばかりです(人によっては、劇薬すぎるような)。私もいくつか思い起される記憶がありました。
途中仙人のようなおじさんが出てきて、コードと組織の理想を教えてくれます。この5つの理想をベースに主人公たちはフェニックスプロジェクトに立ち向かっていくんだと思います。
そのほか気になった点を抜粋。
彼女は始めるのではなく終わらせたいのだ。
P.157 第8章 反転プロジェクト
リードタイムが長すぎて、手元でバグは直すことはできるけど、本当に効果を出すのは数週間後。バグを手元で直すのが重要なのではなく、バグフィックスを早く本番環境へ届けて顧客へ価値を届けるのが大事!フィードバックを早くするにはどうしたら良いか。
リーダーはもう命令、管理する立場じゃない。人々を導き、障害を取り除き、仕事ができる環境を作る立場にならなきゃならいない。(略)これは十社を引っ張るリーダーシップじゃなくて、変身を促すリーダーシップだ。
P.172-173 第8章 反転プロジェクト
複雑性が高い状態におけるリーダーのあるべき姿ってことですね。
次回
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