エンジニアの自己研鑽と仕事について、自分の中で整理する記事です。

システム開発やソフトウェア開発を行う、エンジニアやコンサルタントを職業としていると、スキルのアップデートは常に欠かすことができないものです。IT業界におけるスキルアップの話になると、「赤の女王仮説」が頭に浮かびます。

「赤の女王」とはルイス・キャロルの小説『鏡の国のアリス』に登場する人物で、彼女が作中で発した「その場にとどまるためには、全力で走り続けなければならない(It takes all the running you can do, to keep in the same place.)」という台詞から、種・個体・遺伝子が生き残るためには進化し続けなければならないことの比喩として用いられている。

https://ja.wikipedia.org/wiki/赤の女王仮説

IT業界は常に成長する業界です。ここでは同じポジション(?)をキープするにしたって、自分も同じ速度で成長していく必要があるわけです。留まるためにも成長する必要があるって、厳しいな~。ほかの業界のことは分かりませんが、そんな業界に身を置いている自分としては、スキルアップはずっとあるお悩み事項です。

仕事の中で自己研鑽するの?業務後に自己研鑽するの?

で、よく疑問に思うのがこの「仕事中に自己研鑽するのか、業務時間外で自己研鑽するのか」ってこと。この悩みについて「今の」自分の考えを文章にしておこうと思います。昔は違ったし、将来もきっと変わると思うので、いまのスナップショットです。

プロジェクトで必要なモノ

プロジェクトに特化した知識やニッチな技術はプロジェクトの中でスキルアップすることを想定するのが良さそう。学ぶための時間や、コストはプロジェクトとして計画に織り込むのが良いと考えています。

よくあるのは、そのプロジェクトのみで利用する(ニッチな)特定の製品やサービスなどに関する知識、プロジェクト独自に採用しているメソドロジーを使いこなすためのスキルなどが該当します。

あとは、プロジェクトでおこなったふりかえりのアウトプットの「アクション」への対応も入る場合があります。(スキルアップに当たるかの線引きが必要ですが)

仕事で必要なモノ

プロジェクトを横断して、所属組織の事業領域を拡大することに貢献するスキルや知識を想定しています。例えば、会社の標準開発手法やツール、スキルや知識の中でも今後社として必要になってくるもの。選定の方針としては上長と合意できるモノが対象になると考えています(だから上長はその一歩先を見えていなくてはいけない)。MBOを用いた目標管理をしている場合は、期初にスキルアップに関する目標を設定して、それを仕事の中で時間をとって、学んでいくことになります。期中で新たに必要なことが出てきた場合は、ちゃんと目標をアップデートするのが大事。しっかり学ぶ場を整えて、業務時間もスキルアップに利用する準備がいりますね。

特に資格はMBOと相性が良いと思っています。資格の種類によっては学習時間が大量に必要な場合があるため、それをすべて仕事中にまかなうかどうかは上長と相談するのが良さそう。感覚的には「研修2日間受けて、試験を受ける」ならいけそう。「学習時間は140時間必要で、その結果として試験を受ける」は悩ましい。(内容じゃなくて、時間数に影響を受けていますね。でもそれが現実というか…)

エンジニアとしてのベースのスキルとか

上記以外は、業務外でスキルアップをすることになるでしょう。つまりご自由に使うのが良い。自分の市場価値を上げるためにいまの流行りをおさえるのもよろし、興味の赴くままに学ぶもよろし。今の私だと、プログラミングスキル(いまは仕事で使わない)、コーチングやファシリテーションの知識(もう少し芽が出たら仕事で磨きたい)、ビジネスに関する知識(何が仕事で必要なことで、何が趣味なのか分からない)。MBOに明文化しづらいもの(するのが面倒なもの)をここでやったり、それ以上に好きなこと/やりたいことをここでやっています。

こう書いてみると、しっかり線引きするのは難しいなぁ。5年後に考えたら、この整理は変わるだろうか。


アイキャッチは、Sasin TipchaiによるPixabayからの画像 より